事務局長の山本です。
更新が滞っており、大変すいません。
さて伊豆半島東沖を震源とする群発地震で、
17日夜と18日朝に震度5弱を観測した伊東市の皆さんにとっては、
ここ数日間は、大変な恐怖を感じられていることと思います。
8月11日に、同じく震度5弱を体験した私にとっても人ごととは思われません。
また、このような地震に対し、適切な応援や支援ができるように、
私たちNPO法人静岡県災害支援隊も、
組織力や物資面での強化を急がねばならないと、
思うところです。
今朝の中日新聞では、以下の記事が掲載されていました。
伊東市大原の市立の小学校では、一時間目の授業中に震度5弱の地震が起こった。
児童たちは自ら防災ずきんをかぶって机の下で身を守ったという。
下校時まで防災ずきんをかぶったまま、授業は続いた。
同校は市内の学校の中でも被害が大きかった。
屋上にある貯水槽の水道管が壊れ、屋上水浸しに。
断水となってトイレも手洗い場も使えない。
この日は別の貯水槽をつかっている武道場と体育館のトイレを使用。
復旧のめどは立たず、週明けからは児童は水筒を持参する。
岩城保久教頭(五二)は「この地域の子どもたちは地震に慣れていて、
今日も冷静に対応できた。休み時間では、児童の統率がとれない。
授業中だったのが不幸中の幸いだった」
と振り返った。
伊豆半島の子どもたちが地震に慣れたおかげで冷静に対応できている。
ということに、驚いてしまいました。
防災ずきんをかぶりながら、授業を行わなければならないとは、
戦時下のようで、何とも痛々しい話です。
そして・・・トイレはやはり使えなくなります。
災害対策としての携帯トイレの必要性をぜひ!認識していただきたいものです。
また同紙では、住民が揺れに慣れてしまうことの危険性をもうったえています。
富士常葉大の木村准教授は、
地震の回数が増えれば増えるほど
「揺れに対する住民の慣れが心配だ」 と指摘。
「地震発生直後には住民の不安が高まるが、
度重なる小規模地震にさらされるうちに
『これくらいなら大丈夫』
という認識を持ってしまうこともある」
とオオカミ少年効果に陥る経緯を説明し、被害が出ないような地震の頻発が、
住民の安心体験につながりかねない可能性を強調しました。
そのため木村准教授は、
「次に来る地震が小さいとは限らない」
小さな地震も危険な状況という認識を持ち、『備えの機会』として
家具の固定など今すぐできる最善の対策を講じることが大切だと呼びかけた。
確かに人間の慣れはある意味こわいです。
ただ、いつくるかわからない恐怖で、
「夜も眠れない」
というのが、住民の皆さんの本音でしょう。
とにかく、わたくしたちも人ごとではありません。
明日くるかもしれない地震に備えながら、
一日も早く伊豆の群発地震がおさまるのを祈りたいと思います。